中学年のお話し会

9月17日、3、4年生対象のお話し会を行いました。

プログラムは、

  • 「カミナリこぞうがふってきた」(絵本)作・絵:シゲリカツヒコ
  • 「くものいと」(紙芝居)作:芥川龍之介
  • 「おまえうまそうだな」(大型絵本)作・絵:宮西達也
  • 「おならうた」(絵本)詩:谷川俊太郎・絵:飯野和好


音楽室にいち早く集まり、一番前に座った3年1組の10名ほどの子供達。「早いねー」と話しかけると「だって、一番前のよく見えるところでお話し聞きたいから!」と、とってもいい笑顔で教えてくれました。

うれしいです!

さらに、大型絵本をどう読もうかと台の上に絵本をあげて立ち位置を決めていると、その最前列でまっているうちの2〜3人の女の子があわてて両手で目を覆って「楽しみにしてるから、まだ見ない!」。

なんて純粋で、すてきで、かわいい子供達!

お話し会を始める前から感激してしまいました!!


「カミナリこぞうがふってきた」は突然空から大きなカミナリの赤ちゃんがふってくるファンタジー。細かいところまで書き込まれたリアルな絵が異彩を放っています。カミナリに打たれた子供が次々とアフロになり、聞いている子供達は大爆笑!



「くものいと」は、言わずとしれた芥川龍之介の不朽の名作。地獄へ落とされた大泥棒カンダタに、そこからぬけ出す最初で最後の機会が訪れますが・・・?。子供達は静かにじっくりと集中して聞いてくれました。生き物は大切にしようね。



「おまえうまそうだな」は大型絵本。うしろの子までよく見えるのでみんな集中を切らさず聞き入ってくれました。生まれたばかりのアンキロサウルスの赤ちゃんを食べようとやってきたティラノサウルスをアンキロサウルスがお父さんと勘違いして・・・。ちょっとせつないお話です。映画化されて10月から上映されるそうです。そのことをお知らせしたら、子供達「知ってるー!」。そんな情報よく知ってるねえ。



「おならうた」は、谷川俊太郎「わらべうた」に収録されている詩に飯野和好の独特な絵を添えて出来上がった絵本です。タイトルのとおり、おならづくしの本です。読む前の紹介で、「詩、谷川俊太郎」と言ったら、みんな一斉に「え〜っ!?」。こんなふざけたタイトルの詩を谷川俊太郎が?という驚きなのでしょう。子供達が国語で習った谷川俊太郎をしっかり覚えてイメージしている証拠です。さすが。




お話し会終了後、図書室へ移動して打ち合わせなどなど。
図書ボラの一人が窓から外を見て、「ちょっと、なにあれー!?」


陸上競技会の練習をしている6年生のものなのでしょう。タイヤや網の上にたくさんのランドセルが・・・。地面が濡れているからなのでしょうが、なんでわざわざそんな不安定な所に・・・。

大人からみたらムダでしなくてもいい余計なことかもしれませんが、子供達のあそび心がうごき、響き合い、それが波紋のように広がっていったのでしょう。なんだか芸術的でさえあります。

この日も、次回以降のお話し会の本選びや、本の話をしていたらあっという間に時間がきてしまい、傷んだ本の修理などはできませんでした。でも、つきることのない、みんなの話をきいていて、ここに集まっているお母さん達は、本当に本と子供が好きなんだなあと思いました。

図書ボラメンバーはいつでも募集中です。本好きのみなさん、気軽に顔をだしてみませんか?



次回のお話し会は、低学年対象で10月8日(金)です。