高学年のお話し会

10月22日は5、6年生のお話し会でした。

  • 「やまぶし石ものがたり(前・後)」(紙芝居)脚本・画:諸橋精光
  • 「ベエが戦争に行った日」(絵本)文:野々下留美、絵:川嶋文絵
  • 「シニガミさん」(絵本)作・絵:宮西達也
  • 「ぼくがラーメンたべてるとき(絵本)作・絵:長谷川義史


「やまぶし石ものがたり」は岩手県の村につたわるおはなしがもとになっているとのことです。
通りかかる人を岩に変えてしまう滝の主と、それを退治しようと挑む山伏との、手に汗握る対決が描かれています。男性の声で演じるのでとっても迫力があり、子供達も作品にひきこまれていました。




「ベエが戦争に行った日」は作者が祖母から聞いた話をもとに作られた絵本だそうです。農家のくらしを支えてきた老牛ベエを、食料として戦争に差し出さなければならない・・・というお話。図書ボラ会員である、生徒のおばあちゃんが読んでくれました。目の前にいた女の子が聞きながら涙をぬぐっているのを見て、読みながら自分も涙がでてしまった・・・とあとで話していました。


静かにお話に集中する子供達。




「シニガミさん」は、タイトルから、どんなお話しなんだろう・・・と想像をかき立てられてしまいます。どうなっちゃうんだろう、と次がとっても気になり子供達も真剣に聞いてくれました。でも、安心してください。最後はとっても心があったかくなるお話です。



続いて、「ぼくがラーメンたべてるとき」。タイトルからは想像できないような大変重いメッセージが込められた作品です。
ぼくがラーメンたべてるとき、地球の裏側ではぼくと同じくらいの子供達が、働いている、倒れている・・・。自分達が幸せであることを実感します。子供達も最後はシーンとなっていました。どんなことを感じたのでしょうか。5、6年生だからこそ読めた1冊です。


今回は、戦争や死についてテーマにした作品をいくつか選びました。
当たり前だと思っている私達の今の生活、でもこれはとっても恵まれた生活であって、時代や環境が変われば、そして、今でも世界のどこかでは、恵まれない生活を送っている人達がいる、ということを分かってもらえたら・・・親しみやすい絵本というツールを通して、平和について考えるちょっとしたきっかけになったらと思い選んでみました。