☆朝読み(6年生)

◎6年1組は『1つぶのおこめ』を読みました。

あらすじはこうです。
王様は、稲が実るころになると、「いつか飢饉になったときのために」と言って、お米を召し上げてしまいます。ある年、飢饉が来たけれど、王様はお米を人々に分け与えてはくれません。賢い村娘ラーニはある計画を立てるのです。
王が運ばせる米のかごからお米がこぼれているのを見つけたラーニは、それを拾い一度王様に返すことで、褒美として1粒のお米と、それから30日間、翌日には前の日の倍のお米をもらうこととを王に約束させます。一日目は1粒。2日目は2粒。3日目は4粒。4日目は8粒。5日目は16粒・・・。倍々に増えていくお米。なんと、30日目に手にしたお米は、4つの米蔵いっぱいのお米。5億36870912粒。最初の日から合わせると、10億粒ものお米を手にしたことになるのです。
子どもたちも、最初は算数のお話か〜ぐらいな感じで聞いていましたが、倍々でお米が増え続け、米蔵2つ分になったあたりの見開きの絵を見て、「やばっ!」って、ざわめきが。そう、あるところから、ものすごい勢いで増えていくんですね。「1つぶのおこめ」では、倍々に増えていったら30日で合計10億粒以上になりました。世界の人口73億人として、全員に1粒お米がいきわたる量になるには、実は32日で行きわたるのです。
そこで、ペイフォワードという映画のお話を紹介。ある学校の先生が、子供達に、「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を出します。11歳の少年トレバーが考えたアイディアは、『恩送り』(ペイフォワード)という方法。一日3人の人に親切にし、その3人は、違う3人に親切にする。それを繰り返していったら・・・。果たして、ペイフォワードで何日で世界を変えられるのでしょうか「1粒のお米」のように、今度は3の累乗で増えていきます。そうすると、73億人が全員親切にされるためには、何日かかると思いますか?
実は、たったの21日です。
親切にされると、うれしくなりますよね。自分が親切にしてもらったように、他人に親切にしていけばいいのです。それも、たった3人に。それだけで、世界中がありがとうの気持ちで埋め尽くされる。皆さんにも世界を変える力はあるんですよ。
というお話をして、今年度最後の朝読みを終えました。



◎6年2組は『どんなかんじかなあ』と『ともだち』を読みました。

『きみたちにおくるうた』を用意して行ったのですが、以前読んでもらったそうで、こちらになりました。

6年生の今の時期だからこそ、『ともだち』もいろんな角度からじんわり響くのではないかと選んでみました。
皆さん、いつも一生懸命聞いてくれて、ありがとうございました。朝や昼休みのひととき、本を楽しんでくれたなら、とってもうれしいです。